大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【さよならはまだ言わないで】

イワマツグループのAとBメインの2班のメンバーたちが乗っているバスが松山市内《しない》へ向かっていた時であった。

またところ変わって、松山市堀江町にある三浦工業《みうらのほんしゃ》の経理事務《ケーリ》のオフィスにて…

潮崎隆輝《しおざきりゅうき》は、ものすごくしかめた表情でデスクワークに取り組んでいた。

隆輝《りゅうき》は出向で大阪にある会社にいたが、出向先の会社の都合で三浦工業《みうらのほんしゃ》へ強制的に移された。

隆輝《りゅうき》は、3月1日からここで働いていたがうまく行かずに苦しんでいた。

そんな中であった。

経理事務《ケーリ》の係長で、もといた会社から出向でここに来た近本明信《ちかもとあきのぶ》が怒った声で隆輝《りゅうき》を怒鳴りつけた。

「おいコラ!!コラと言うてるのが聞こえないのか!?」
「係長、なんで『コラ!!』と言うのですか?」
「やかましい!!口答えするな!!…それよりも、オドレはわしが今朝方《けさ》いうた言葉を忘れたのか!?」
「おぼえてませんよ〜」
「ワシはオドレに『きょうはオドレの人生を変えてくださる人を紹介します。』と言うたのだぞ!!」
「係長が言うてる意味がまったく分かりません〜」

隆輝《りゅうき》が明信《あきのぶ》に対して口答えをしたので、明信《あきのぶ》はものすごく怒った声で言うた。

「オドレは、三浦工業《このかいしゃ》に移って何ヶ月になるのかを数えてみろ!!」
「何ヶ月って…」
「オドレはこのごろ、仕事をおろそかにしているぞ!!」
「おろそかにしていません〜」
「口答えをするなクソアホンダラ!!グダグダ言わずに早く準備しろ!!オレは上の人に頼まれているのだぞ!!早くしろと言うのが分からないのかクソアホンダラナマケモノ!!」

明信《あきのぶ》からボロクソに言われた隆輝《りゅうき》は、にらみつけた表情で『分かったよ…用意するよ!!』とつぶやきながら出かける支度をした。

オレの人生を変えてくださる人って…

誰だよ…

係長《ボケ》が言うてる意味がまったくわからない…

時は、夕方4時50分頃であった。

またところ変わって、大街道の交差点《スクランブル》の付近にあるいよてつ会館の正面玄関前にて…

正面玄関前に付き人軍団の男たち1000人が待機していた。

この時、イワマツグループのAとBメインの2班のメンバーたち35人が乗っている特大バスが到着した。

バスが到着したあと、付き人軍団の男たち1000人がバスの周りを取り囲んだ。

このあと、バスのトビラがひらいた。

AとBメインの2班のメンバーたち35人は、バスから降りたあと館内にあるスタバへ向かった。

ところ変わって、スタバの店内にて…

イワマツグループのAとBメインの2班のメンバーたち35人は、店内に入ったあとパートナーさんと一緒に所定の席についた。

それから5分後であった。

仲介を引き受けた70代の夫婦と22歳くらいの制服姿のOLさんが私たちがいる席にやって来た。

制服姿のOLさんは、三浦工業《みうらのほんしゃ》の別の部署で働いている今永景子《いまながけいこ》(22歳)であった。

あの御夫婦は、なんで景子をここに連れてきたのだ?

三浦工業《ほんしゃ》の人間は、なにを考えているのだ…

私は、ひどくコンワクした表情でつぶやいた。

それからまた5分後であった。

隆輝《りゅうき》と明信《あきのぶ》が遅れて店内に入った。

明信《あきのぶ》は、隆輝《りゅうき》に対してものすごく怒った声で言うた。

「コラ!!」
「係長!!」
「オドレのその態度はなんや!!」
「係長!!これは一体どう言うことですか!?」
「オレは上の人に頼まれて席を作ったのだぞ!!」

明信《あきのぶ》が言うた上の人とは、仲介を引き受けた御夫婦を言うのか?

私は、ますますコンワクした表情でつぶやいた。

明信《あきのぶ》は態度が悪い隆輝《りゅうき》の頭をグーでこづいて言うことを聞かせたあと、私たちが集まっている特大テーブルにやって来た。

明信《あきのぶ》は、御夫婦に対して『ただいまご到着しました。』と伝えた。

御夫婦は、やさしい声で明信《あきのぶ》に言うた。

「ああ、近本くん…今ついたよね。」

明信《あきのぶ》は、ものすごく困った表情で御夫婦に言うた。

「すみませんでした…うちの部下がグダグダとわがままを言うたので、言うことを聞かせるのに時間がかかりました。

隆輝《りゅうき》は、おどろいた声で景子に言うた。

「景子。」
「えっ?隆輝《りゅうき》さん〜」

えっ?

どう言うことだ?

私は、ますますわけがわからずにコンワクした。

この時、ゆかさんが御夫婦に声をかけた。

「あの〜、すみませんけどぉ〜」
「はい、なんでしょうか?」
「こちらのおふたりは、お知り合いですか?」
「そうですよ〜…同じ職場で働いていますよ。」

…ってことは…

おふたりは、社内恋愛のカップルさん?

……………

頭が痛くなった…

……………

この時、ゆかさんはものすごく怒った声で御夫婦に言うた。

「あのすみません!!…すみません!!」
「はい。」
「うちらはこのあと松山空港《ひこうじょう》へ行く予定になっているのよ!!」
「分かってます〜」
「専用機《ひこうき》が待機できる時間は20時までと決まっているのですよ!!…うちらの声が届いてますか!?」

ゆかさんに怒鳴られた奥さまは、やる気のない声で『聞こえてますよ〜』と言うた。

ゆかさんは、ものすごく怒った声で言うた。

「ほんなら手短に済ませてください!!」
「分かりました〜」

端で聞いていた明信《あきのぶ》は、ものすごく怒った声で『オドレナマケモノ!!』と怒鳴りながら隆輝《りゅうき》の左肩をグーで『ガツーン!!』と殴りつけたあと私たちの前に突き出した。

その後、御夫婦の奥さまが隆輝《りゅうき》に対してやさしい声で言うた。

「潮崎隆輝《しおざきりゅうき》さまですね。」
「はい。」
「これから隆輝《りゅうき》さんの人生を変えることができる人を紹介します…イワマツグループのオーナーさまのコリントイワマツヨシタカグラマシーさまです…三浦工業《みうらのほんしゃ》の上得意さまです。」
「はじめまして…」

隆輝《りゅうき》は、ものすごくつらい表情で私たちに頭を下げた。

このあと、御夫婦は私に対してやさしい声で言うた。

「コリントイワマツヨシタカグラマシーさま…こちらは、三浦工業《みうらのほんしゃ》で働いているOLさんの今永景子さん(22歳)です。」

景子は、ものすごくつらい表情で私に対して頭を下げた。

この二人は、なにを考えているのだ…

私に対してつらい表情で初対面のごあいさつをした…

非常識きわまりない!!

無礼者!!

…と私は怒りたくなった。

…………………

それはそうと、この御夫婦は隆輝《りゅうき》と景子をどうしたいと言うのだ!?

隆輝《りゅうき》と景子が社内恋愛で付き合っていることが気に入らないのか!?

どうなんだよ!?
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