大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【ならいいのに】

日付が変わって…

1月27日の深夜1時半頃であった。

イワマツグループのA班のメンバーたち18人がホテルに帰宅した。

特大和室のテーブルにマァマとドナ姐《ねえ》はんとイナ姐《ねえ》はんとヴァネッサさんの4人が集まっていた。

この時、かおるさんがマァマたち4人にお声がけした。

「みなさま、ヨシタカさまたちがお帰りになられました。」

マァマは、かおるさんにお声がけした。

「あっ、よーくんたちが帰って来たのね。」

またところ変わって、洋間にて…

洋間のソファに私が座っていた。

私のまわりにA班のリーダーたち6人(ゆかさんたち)とウェンビンさんと英雄さんと順子《よりこ》さんがいた。

和室の入り口にゆきさんと風香《フー》ちゃんがいた。

私は、ものすごくつかれた表情を浮かべていた。

ゆかさんは、お医者さんかばんから水銀の血圧計を取り出したあと聴診器を腕の曲がり目にあてた状態でリストバンドを巻いた。

(ペコンペコンペコンペコンペコンペコンペコンペコンペコン…)

その後、血圧測定を始めた。

この時、マァマとドナ姐《ねえ》はんとイナ姐《ねえ》はんとヴァネッサさんが洋間にやって来た。

ヴァネッサさんは、ゆきさんと風香《フー》ちゃんに抱きかかえられた状態で洋間にやって来た。

イナ姐《ねえ》はんは、私に対してお声がけした。

「よーくんおかえりなさい。」
「イナ姐《ねえ》はん。」
「今帰ったのね。」

マァマとドナ姐《ねえ》はんは、私のそばについたあとお声がけした。

「よーくん大丈夫?」
「よーくん。」
「マァマ…ドナ姐《ねえ》はん…」
「こんな遅い時間までお仕事をしていたのね…おつかれさま。」
「うん。」

(プシュー…)

リストバンドのエアがぬけた。

ゆかさんは、チェックシートに私の血圧値と脈拍数を記入した。

(ピピピピピピピピピピピピピピピ…)

つづいて、私の右わきにはさんでいるオムロンの電子体温計のアラーム音が鳴った。

順子《よりこ》さんは、私の右わきにはさんでいた電子体温計を取り出したあとゆかさんに私の体温を伝えた。

「38度8分です。」

ゆかさんは、チェックシートに私の体温を記入したあとミンジュンさんにお声がけした。

「ミンジュンさん、熱さましの注射の用意をお願いします。」
「あっ、はい。」

ミンジュンさんは、クーラーボックスをあけたあと熱さましの薬が入っている小さな注射器を取り出したあとゆかさんに渡した。

ウェンビンさんとミンジュンさんは、私の左腕のつけ根部分にひもを巻きつけた。

マァマは、私にお声がけした。

「よーくん、ちくっとするけどガマンしてね。」

ゆかさんは、私の左腕に熱さましの注射をうった。

注射が終わったあと、ウェンビンさんとミンジュンさんは私の左腕のつけ根に巻いていたひもをほどいた。

マァマは、やさしい声で私に言うた。

「は〜いよーくん…お注射が終わったよ〜」

ゆかさんは、水銀の血圧値をお医者さんかばんにしまったあと耳につけていた聴診器を外して首もとにかけた。

マァマは、私の注射が終わったあと15分のあいだそばにいた。

「よーくんよしよし…よしよし…」

それから15分後であった。

イナ姐《ねえ》はんは、私にお声がけした。

「よーくん、熱があったのね。」
「ええ…今は…大丈夫です。」

それから1分後であった。

私は、イナ姐《ねえ》はんにお声がけした。

「イナ姐《ねえ》はん。」
「よーくん。」
「おうちの方は?」
「ああ、大丈夫よ…嫁が家にいるから大丈夫よ。」
「お嫁さんが家にいらっしゃるのですね。」

それからまた1分後であった。

イナ姐《ねえ》はんは、私に対してヴァネッサさんを紹介しようとした。

「よーくん…紹介するわよ…」

この時、マァマがイナ姐《ねえ》はんに対して怒った表情で『お姐《ねえ》ちゃん!!』と言うて止めたあと私に対してやさしくお声がけした。

「よーくん、次のお見合いの日取りが決まったわよ〜…」

マァマは、手提げのかばんの中からお見合い相手の女の子の写真が入っているファイルを取り出した。

その後、マァマは私にファイルを見せながらやさしく言うた。

「次のお見合いで会う女の子は…リリアンちゃんよ〜…アメリカ生まれの細身で極爆乳《おおきすぎるおっぱい》の女の子よ〜」

この時、イナ姐《ねえ》はんが困った表情でマァマに言うた。

「ジナ、ちょっと困るわよ〜」

ドナ姐《ねえ》はんは、怒った表情でイナ姐《ねえ》はんに言うた。

「イナ姐《ねえ》ちゃん!!よーくんのお嫁さんはうちらが選ぶのよ!!」
「それじゃあ、ヴァネッサさんはどうなるのよ?」
「イナ姐《ねえ》ちゃんはよーくんを静かに見守ってよ!!」
「分かったわよ〜」

イナ姐《ねえ》はんは、ものすごくソワソワした表情であたりをみわたしながらつぶやいた。

困ったわ…

どうしよう…

ヴァネッサさんの胎内にいる赤ちゃんのお父さんになってくれるひとがいないと…

困るのはうちよ…
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