大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【悲しみのゆくえ】

時は、1月20日の午後1時半頃であった。

またところ変わって、志摩市内にある大型病院にて…

大型病院の個室病棟《びょうしつ》にりりかと美羽《みう》がいた。

りりかは、那智勝浦《かつうら》の大型病院でめざめた翌日に志摩市《このまち》の大型病院《びょういん》に転院した。

美羽《みう》は、おじおばが亡くなったあと実家へ一度帰ったが実家の親御《おや》が決めた方針に反発する形で家出した。

実家《いえ》を飛び出した美羽《みう》は、りりかの看病をするために仁志元家《にしもとのいえ》にゲシュクした。

………………………

話は変わって…

美羽《みう》は、新しいお花が入っている大きめの花びんをベッドの横にある台にゆっくりと置いた。

美羽《みう》は、りりかに対してやさしい声で言うた。

「りりかさん、新しいお花が入りましたよ。」

さびしげな表情を浮かべているりりかは、ひとことも言わなかった。

このあと、美羽《みう》は夕方4時半頃まで病院に滞在した。

時は、夕方6時40分頃であった。

またところ変わって、鳥羽市大明西町《とばしおおあけにしまち》にある特大和風建築の家にて…

特大和風建築の家は、仁志元《にしもと》の家族たちが暮らしている家である。

家の大広間のテーブルにみつおかつよの夫婦と長男でりりかのいとこにあたる真樹《さなき》(36歳)と真《まこと》りりこの夫婦と仁《ひとし》の3人がいた。

テーブルの上には、美羽《みう》が作ったばんごはんがならんでいた。

みつおは、りりこに対して困った表情で言うた。

「けんいちはどうしたのかな?」

りりこは、困った表情でみつおに言うた。

「けんいちは、会社のメイレイで名古屋の支店に転勤しろと言われたので家から出ました。」
「なんで転勤になったのだ?」
「ですから職場の人が行けと言うたから行ったのです!!」

かつよは、めんどくさい声でりりこに言うた。

「それはわかるけど…名古屋へ移ったあとの住まいはどうするのよ?」

りりこは、あつかましい声で言うた。

「だから、大学時代にお世話になったまかないつきのアパートへ移りました!!」

かつよは、めんどくさい声で『それならいいけど…』と言うた。

りりこは、ものすごくめんどくさい声で言うた。

「うちは今、りりちゃんが1日も早く元気になってほしい気持ちでいっぱいなのよ!!」
「分かってるわよ〜」
「けんいちと仁《ひとし》は、りりちゃんが元気になるまでがまんしているのよ!!」

みつおは、めんどくさい声でりりこに言うた。

「そんな痛みをおしつけなくてもいいじゃないか…いつも通りにおだやかにくらしていたらりりちゃんは元気になるよ…それよりも早くばんごはんを食べようよ〜」
「そうね〜」
「おまたせしました〜」

この時、台所からエプロン姿の美羽《みう》が両手鍋を持って大広間にやって来た。

その後、美羽《みう》はみんなが食べるごはんとみそ汁をついだ。

みんなにごはんとみそ汁が行き渡ったあとばんごはんに入った。
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