大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【釜ヶ崎人情】

時は、1月31日の夕方5時頃であった。

またところ変わって、大阪市西成区《おおさかにしなり》の萩之茶屋《はぎのじゃや》にある公園にて…

公園では、地区の人たちによる炊出しが行われていた。

地区で暮らしているオッチャンたちがたくさんならんでいた。

汐香《しお》ちゃんは、オッチャンたちと一緒に炊き出しを受け取る番を待っていた。

汐香《しお》ちゃんは、炊き出しを受け取ったあと公園内にあるベンチへ行った。

それから10分後であった。

夕食を食べ終えた汐香《しお》ちゃんは、ぼんやりとした表情で夕暮れ時の都会《まち》を見つめながら考え事をしていた。

汐香《しお》ちゃんは、2日前に周りの人たちにタンカを切って家出したあと大阪にやって来た。

きのうときょうに渡って大阪市内《しない》でシューカツをしたけど、全部不採用で終わった。

イワマツに居場所がなくなったのでやめた…

けれど、学院《ガッコー》の中にある大学へもどることも違和感をおぼえる…

自分自身をガラッと変えるために大阪へ来たけど、来てそうそうに大きくつまずいた…

これからどうすればいいのか…

わからない…

………………

時は、2月1日の朝8時20分頃であった。

またところ変わって、西成区内《くない》にある職業安定所《ハローワーク》にて…

汐香《しお》ちゃんは、番号札を片手にモニターを見つめていた。

モニターには、抽選番号が映っていた。

番号が当たった人はこの日のお仕事ができる仕組みになっていた。

汐香《しお》ちゃんは、抽選に当たったのでお仕事をすることができた。

時は、午前10時頃であった。

汐香《しお》ちゃんは、オッチャンたちと一緒に歩道に生えている雑草《くさ》を刈る仕事をしていた。

超ユーフクな人生をすてた汐香《しお》ちゃんは、もがき苦しみながらも自分の生きる道を切り開こうとしていた。

ほんとうに大丈夫だろうか?

……………………………
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