大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【哀愁…日本海】
それからまた90分後であった。
葬祭会館から出発した私は、珠洲市内《しない》のあちらこちらをあてもなく歩きながら考え事をしていた。
あの喪服姿の女は…
一体何者なんだ…
…………………………
この時であった。
「よーくん…よーくん!!」
どこかで私を呼ぶ声が聞こえた。
あの声は…
シッソウしたと思われる…
ほたるさん!?
私が後ろを振り返った時であった。
藤色の振り袖とピンク色の名古屋帯姿のほたるさんが私がいる100メートル後ろにいた。
ほたるさんは、私を呼び続けていた。
「よーくん!!よーくんこっちよ!!」
私は思わず『ほたるさん!!』と叫んだ。
ほたるさんは、私の元に駆けてきたあと安堵した声で言うた。
「よかった〜…よーくん無事でよかった〜」
私は、少しおどろいた声で言うた。
「ほたるさん!!今の今ごろまでどちらにいたのですか!?」
ほたるさんは、申し訳ない表情で私に言うた。
「よーくんごめんなさい…連絡を取ることができなかったの〜」
私は、ややイラついた声でほたるさんに言うた。
「ほたるさん!!オレ、ほたるさんに話したいことがあるのだよ!!オレさっき!!野々江町の葬祭会館で正体不明の喪服姿の女をみたのだよ!!」
「やっぱり…」
「『やっぱり…』って、それはどう言う意味だよ!!」
ほたるさんは、オタついた声で私に言うた。
「よーくん、うちは葬祭会館から足早に逃げ出した喪服姿の女のことを知ってるのよ!!」
「ほたるさん、その女のことでなんか詳しい話しを知ってるの!?」
「うん…知ってるわよ…だけどここで話すことはできないのよ!!…とにかく場所を変えましょう!!」
「分かった!!」
………………………
それからまた150分後であった。
またところ変わって、能登町松波の国道249号線沿いにあるドライブインのレストランにて…
テーブルの上には、ブレンドコーヒーが入っている白いマグカップとミスターイトウのバタークッキーが載っている白い磁器の小皿が並んでいた。
私は、ブレンドコーヒーを一口のんだあとほたるさんに声をかけた。
「ほたるさん。」
「なあによーくん。」
「葬祭会館から足早に逃げ出したあの女は…どこの誰なんだよ!?」
ほたるさんは、コーヒーをひと口のんだあと私にわけを話した。
「野々江町の葬祭会館から逃げ出した女は…うちの知ってるコなのよ〜」
「なんだって!?ほたるさんの知り合いの人!?」
「うん。」
「その女は…ほたるさんの店で働いていたことはあったの!?」
「もちろんよ…2年前の暮れまでうちの店で働いていたわよ。」
「ってことは、店の中にあった『ちょいの間』にも…いたのだね。」
「そうよ。」
「ほたるさん。」
「なあに?」
「この最近、ほたるさんかその周辺で何かもめ事が起こったと言う話を聞いてない!?」
ほたるさんは、私に対して『あったわよ!!』と言うたあとほたるさんの周りで発生したもめ事を話した。
「葬祭会館にやって来た喪服姿のコは…ルツコちゃんよ!!」
「ルツコ〜」
「そうよ!!間違いないわ!!」
私は、コーヒーをひと口のんだあとほたるさんに言うた。
「そのルツコと言う女は、どんなもめ事を抱えていたの!?」
ほたるさんは、私に対してこう答えた。
「ルツコが抱えていたもめ事は、他のホステスさんたちのなじみ客を横取りしていたのよ!!」
「他のホステスさんたちのなじみ客をどろぼうした!?」
「そうよ…ルツコは、金回りのいいなじみ客を他のホステスさんたちからどろぼうしたあと、私物化していたみたいよ!!」
「なじみ客を私物化した!?」
「とくに、鍛治田《かじた》と言うじいさんがルツコの被害を受けていたみたいよ。」
「鍛治田《かじた》のじいさんって、家出した孫に殺されたあの人だ!!」
「そうよ。」
ほたるさんは、のみかけのコーヒーをひと口のんだあと私に対してことの次第を話した。
「それともうひとつ話があるのよ。」
「もうひとつ話があるって?」
「ルツコは、去年(1982年)夏に松山市で発生したホステス殺人事件の重要参考人になっていたのよ!!」
「去年の夏に発生したホステス殺人事件の重要参考人になっていたって?」
「うん。」
「そんな〜」
……………………
それからまた数分後であった。
私は、ショルダーバックを持って席から立ち上がったあと注文伝票を挟んでいる青紫色の小さなプラスティックのボードを手に取った。
私は、ほたるさんに対して声をかけた。
「ほたるさん、ここは私が支払います。」
「お願いね。」
私がショルダーバックを持って席から少し離れた時にほたるさんは私に声をかけた。
「よーくん。」
「ほたるさん。」
「よーくん、この最近だけど…三永《みえ》ちゃん見なかった?」
「三永《みえ》さん?」
「うん。」
私は、戸惑い気味の声でほたるさんに言うた。
「いえ…この最近…見てないけど〜」
「見てないのね。」
「うん。」
「もし、どこかで三永《みえ》ちゃんを見かけたらすぐに知らせてくれる?…いつ、どこで見たかと言うのを知らせてくれたらいいわよ〜」
「分かった…ほたるさん。」
「なあに?」
「三永《みえ》さんも…なにかもめ事を抱えていたの?」
ほたるさんは、ややイラついた声で私に言うた。
「そんなことは知らなくてもいいわよ!!…とにかく、三永《みえ》ちゃんを見たらすぐに知らせてね!!」
「分かった。」
このあと、私はショルダーバックを持って席から離れた。
その後、私は会計《レジ》で2人分の飲食代を精算した。
………………………
時は、夕方5時半頃であった。
私は、ドライブインから出たあと国道249号線を歩いて富山方面へ向かった。
車道に、たくさんの自動車が走行していた。
ルツコが…
1982年夏に松山市で発生したホステス殺人事件の重要参考人になっていた…
三永《みえ》さんもおそらく…
ホステス殺人事件の重要参考人になっていると思う…
次から次へとややこしいもめ事が生じた…
一体、なにがどうなってのか分からない…
……………………………
葬祭会館から出発した私は、珠洲市内《しない》のあちらこちらをあてもなく歩きながら考え事をしていた。
あの喪服姿の女は…
一体何者なんだ…
…………………………
この時であった。
「よーくん…よーくん!!」
どこかで私を呼ぶ声が聞こえた。
あの声は…
シッソウしたと思われる…
ほたるさん!?
私が後ろを振り返った時であった。
藤色の振り袖とピンク色の名古屋帯姿のほたるさんが私がいる100メートル後ろにいた。
ほたるさんは、私を呼び続けていた。
「よーくん!!よーくんこっちよ!!」
私は思わず『ほたるさん!!』と叫んだ。
ほたるさんは、私の元に駆けてきたあと安堵した声で言うた。
「よかった〜…よーくん無事でよかった〜」
私は、少しおどろいた声で言うた。
「ほたるさん!!今の今ごろまでどちらにいたのですか!?」
ほたるさんは、申し訳ない表情で私に言うた。
「よーくんごめんなさい…連絡を取ることができなかったの〜」
私は、ややイラついた声でほたるさんに言うた。
「ほたるさん!!オレ、ほたるさんに話したいことがあるのだよ!!オレさっき!!野々江町の葬祭会館で正体不明の喪服姿の女をみたのだよ!!」
「やっぱり…」
「『やっぱり…』って、それはどう言う意味だよ!!」
ほたるさんは、オタついた声で私に言うた。
「よーくん、うちは葬祭会館から足早に逃げ出した喪服姿の女のことを知ってるのよ!!」
「ほたるさん、その女のことでなんか詳しい話しを知ってるの!?」
「うん…知ってるわよ…だけどここで話すことはできないのよ!!…とにかく場所を変えましょう!!」
「分かった!!」
………………………
それからまた150分後であった。
またところ変わって、能登町松波の国道249号線沿いにあるドライブインのレストランにて…
テーブルの上には、ブレンドコーヒーが入っている白いマグカップとミスターイトウのバタークッキーが載っている白い磁器の小皿が並んでいた。
私は、ブレンドコーヒーを一口のんだあとほたるさんに声をかけた。
「ほたるさん。」
「なあによーくん。」
「葬祭会館から足早に逃げ出したあの女は…どこの誰なんだよ!?」
ほたるさんは、コーヒーをひと口のんだあと私にわけを話した。
「野々江町の葬祭会館から逃げ出した女は…うちの知ってるコなのよ〜」
「なんだって!?ほたるさんの知り合いの人!?」
「うん。」
「その女は…ほたるさんの店で働いていたことはあったの!?」
「もちろんよ…2年前の暮れまでうちの店で働いていたわよ。」
「ってことは、店の中にあった『ちょいの間』にも…いたのだね。」
「そうよ。」
「ほたるさん。」
「なあに?」
「この最近、ほたるさんかその周辺で何かもめ事が起こったと言う話を聞いてない!?」
ほたるさんは、私に対して『あったわよ!!』と言うたあとほたるさんの周りで発生したもめ事を話した。
「葬祭会館にやって来た喪服姿のコは…ルツコちゃんよ!!」
「ルツコ〜」
「そうよ!!間違いないわ!!」
私は、コーヒーをひと口のんだあとほたるさんに言うた。
「そのルツコと言う女は、どんなもめ事を抱えていたの!?」
ほたるさんは、私に対してこう答えた。
「ルツコが抱えていたもめ事は、他のホステスさんたちのなじみ客を横取りしていたのよ!!」
「他のホステスさんたちのなじみ客をどろぼうした!?」
「そうよ…ルツコは、金回りのいいなじみ客を他のホステスさんたちからどろぼうしたあと、私物化していたみたいよ!!」
「なじみ客を私物化した!?」
「とくに、鍛治田《かじた》と言うじいさんがルツコの被害を受けていたみたいよ。」
「鍛治田《かじた》のじいさんって、家出した孫に殺されたあの人だ!!」
「そうよ。」
ほたるさんは、のみかけのコーヒーをひと口のんだあと私に対してことの次第を話した。
「それともうひとつ話があるのよ。」
「もうひとつ話があるって?」
「ルツコは、去年(1982年)夏に松山市で発生したホステス殺人事件の重要参考人になっていたのよ!!」
「去年の夏に発生したホステス殺人事件の重要参考人になっていたって?」
「うん。」
「そんな〜」
……………………
それからまた数分後であった。
私は、ショルダーバックを持って席から立ち上がったあと注文伝票を挟んでいる青紫色の小さなプラスティックのボードを手に取った。
私は、ほたるさんに対して声をかけた。
「ほたるさん、ここは私が支払います。」
「お願いね。」
私がショルダーバックを持って席から少し離れた時にほたるさんは私に声をかけた。
「よーくん。」
「ほたるさん。」
「よーくん、この最近だけど…三永《みえ》ちゃん見なかった?」
「三永《みえ》さん?」
「うん。」
私は、戸惑い気味の声でほたるさんに言うた。
「いえ…この最近…見てないけど〜」
「見てないのね。」
「うん。」
「もし、どこかで三永《みえ》ちゃんを見かけたらすぐに知らせてくれる?…いつ、どこで見たかと言うのを知らせてくれたらいいわよ〜」
「分かった…ほたるさん。」
「なあに?」
「三永《みえ》さんも…なにかもめ事を抱えていたの?」
ほたるさんは、ややイラついた声で私に言うた。
「そんなことは知らなくてもいいわよ!!…とにかく、三永《みえ》ちゃんを見たらすぐに知らせてね!!」
「分かった。」
このあと、私はショルダーバックを持って席から離れた。
その後、私は会計《レジ》で2人分の飲食代を精算した。
………………………
時は、夕方5時半頃であった。
私は、ドライブインから出たあと国道249号線を歩いて富山方面へ向かった。
車道に、たくさんの自動車が走行していた。
ルツコが…
1982年夏に松山市で発生したホステス殺人事件の重要参考人になっていた…
三永《みえ》さんもおそらく…
ホステス殺人事件の重要参考人になっていると思う…
次から次へとややこしいもめ事が生じた…
一体、なにがどうなってのか分からない…
……………………………