花美哉
2034/3/12/日-英雄賞-2026/3/16/月
中央競馬クラシック三冠 3歳牡馬
第一戦のGⅠ皐月賞に出走するためには優先出走権を獲得するか、もしくは賞金を獲得するか
皐月賞への優先出走権はGⅡレースの弥生賞と、同じくGⅡのスプリングS(ステークス)に設定されていて3着までに入着したならば、それが与えられる。
もう一つリステッド競争の若葉Sで2着以内としても皐月賞出走が叶う
リステッド競争とは、GⅠ〜GⅢの重賞に次ぐ重要なレースとして格付けされたレースだ
すなわち、GⅠ、GⅡ、GⅢ、リステッド、オープンへと、格の高い順。
優先出走権で8頭の枠が決まるGⅠ皐月賞
フルゲートは18頭だ
残りの10枠に関しては収得賞金の多い順に出走資格が与えられる
収得賞金はレースで勝利したり、重賞で2着以内に入着すると与えられるので、当然活躍した馬の獲得した賞金は高額になる
必然的に強い馬達が集うのが皐月賞であり、GⅠ競争と呼称される、大レースなのである
卯月は下旬
GⅠ日本ダービー
東京優駿とも呼ばれるこのレースは、3歳牡馬クラシックの第2戦
日本ダービーに出走するためには、皐月賞で5着以内に入線すること
GⅡ青葉賞で2着以内に入線すること
リステッド競争プリンシパルSで1着となること
優先出走権8枠
栄光のフルゲートは18頭
皐月は末
2034/3/12/日
「3着や!」
「あー!残念!惜しい!」
「バッテン、H1虎杯の優先出走権を獲得したばい」
「まあまあだな」
「お兄ちゃん、もっと喜んでよ。笑ってわらって」
「ふん、アリ。俺に絡むな」
「そうだ、そうだな。ハミル牧場の生産馬がHⅠ虎杯に出走できるんだ。牡馬四冠クラシックの第一戦だぞ」
静岡ハミル牧場の事務所でユタタは拳を握りしめた
ヨウコは感慨深い様子で両の手の平を胸に当てている
マメドはソファで足を組みながらテレビを見つめている
「よかたい。H2英雄賞で3着なんてすごか。大健闘ちゃね」
兄妹のウリとアリ
ソファの後方では妹アリが兄ウリの笑顔を誘い出そうと絡みついている
「ヨウコ、ハミヤの戦績はどんなだった」
「えーと。新馬勝ったでしょ。H3パンジーレース4着。H3シクラメンステイクス4着。それからH1不死鳥杯4着。で、今日のH2英雄賞3着」
「頑張ってるな、ハミヤ」
「あんた、あんなダメだって言ってたじゃない」
「それは!叱咤しただけで」
「でも早めに新馬勝ちできたから。出走頭数が少ないうちに翔賞レースに出せたから」
「そうだよ。新馬勝ちは、9月だったか。順調にレースに使えたからな。H先生に感謝しないと」
「うん」
U字型ソファの中央に腰掛けるマメド
左にユタタ、右にヨウコが座っている
「しかし、1勝でよくH1虎杯の出走まで漕ぎ着けたっちゃね。えらかね」
「そうだよ。ハミヤの収得賞金は新馬勝ちの400万だろ。賞金としては条件クラスだからな」
「そうね。H1不死鳥杯を勝ったアルゼンチノサウルスなんて、そのあとのH3アルストロメリア賞も優勝したから。ええと、ちょっと。5,950万だわ」
「よかよか。四冠クラシックのスタートラインは一緒たい」
誰かが息を飲んだ、喉笛が切られた
「H1虎杯で4着。いや、5着だっけ。入ればさ。熊杯だよな」
「栄光のゲート」
女は手を乳に
来年には馬花(ウマハナ)が
再来年にはハミヤの妹ピンタも
繁殖牝馬の椿(ツバキ)もいるし
ハミヤとピンタの母ミノリも健在だ
馬花の母ミソラは天国に逝っちまったけど
いっちゃんいい席からさ、




