闇にまぎれた蛍











私は平然とした顔で茨鬼流史に言った






「……そうか………ならいい」








そう言うとあいつは部屋から早々に出ていった









……まさか私の正体に気付く奴がいたなんて……





純黒血者。茨鬼流史………









今度からもっと警戒をしないといけないな……







と、早くお風呂に入ってご飯食べて寝なくちゃ







明日もヴァンパイアだらけの学園生活が始まるんだから










思えば……この時の私は晴十が前に言ってたように甘すぎたんだ






もし、ここで引き返していたら……あんな悲しい思いはしなくてすんだのに………






血塗られた事件まで……あとわずか……







< 78 / 244 >

この作品をシェア

pagetop