キミの隣は特別席

「だってさ、こいつら俺の部屋に来てイチャつくんだよ…」

…それはある意味災難…


「実はね、優一も許婚の一人だったの。」

「えっ?」

「俺達が生まれる前、3人とも同じ性別だったら親友に、女1、男2だったら女にどちらかを選ばせる。男1、女2だったらその逆。と母親たちが決めたんだよ。」

と優一が説明した。

「あたしね、小さい頃から樹が好きだから樹を選んだんだ。優一は兄さんって感じだから。」

「へぇー…すごいことをする親たちだね。」

「俺達の親は破天荒すぎるんだよ!優一の親なんてさ今どこにいるかわからないんだよ」

と松堂が言った。

「今、フランスだよ。この前家に手紙が来た。」

呆れ気味で優一が言った。





なんか、優一のことをいっぱい知った日だったな…なんとなく嬉しい・・・







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