椎名くんと、恋の駆け引き。
「いや、だって……ひゃっ」
急に抱き寄せられて、変な声がでてしまった。
「へー。いい声だすね」
「…や…やめて…しいなくっ…」
背中を指でなぞられて、なんだかくすぐったい。
抵抗しようとしても、力は全然入らないし、必死に出した声は甘ったるい。
これが自分の声だなんて、信じられない…!
突然、いちごのような甘い香水のような匂いがしてきて、椎名くんに少し近づいてみた。
椎名くんは、なんだか甘い匂いがした。
もしかしてさっきの女の子なのかな?
別にわたしにはなんにも関係ないのに
あるわけないのに
なぜか気になって仕方がない。