私と先生の秘密の時間

もっと触れたい

先生と付き合い始めてすごく欲張りになってしまった。
前は顔を見られたら満足してて、次は話せたら満足してたのに、今は先生に触れたいし触れて欲しい。
頭を撫でられたり、ギュッとして欲しい。
授業では会えるけれど、誰のことも気にしないで二人で一緒にいたい。
付き合い始める時に、こういう付き合い方しかできないことはわかってたのにダメだなぁ。
そんなことを考えていたら校内放送がかかった。


「2年3組の椎名雪乃さん。生物準備室まできて下さい。」


まさか自分の名前が呼ばれるなんて思ってもなかったから、私はびっくりしてしまった。
でも先生に会えるのが嬉しい。
私は急いで生物準備室へ向かいドアをノックした。
「はい、どうぞ。」と片瀬先生の優しい声がかかり中へ入った。


「先生、何ですか?」


「来週の授業で使うこのプリントを配っておいて下さい。うっかり前の授業の時に渡すのを忘れてました。」


そういえば、私生物の係だったことを思い出した。
先生に少しでも会いたくて生物係になっていたんだった。
< 53 / 102 >

この作品をシェア

pagetop