《連載中》波乱の黒騎士は我がまま聖女を甘く蕩かす〜やり直しの求愛は拒否します!

「もう、さっさとあの黒騎士とはお別れしちゃえば?」

「別れさせてどうする気?」
「いやだわ、あなたの幸せを思えばこそよ。そもそもユフィリアが好意を持っていたのはルグラン様ですものね。そういえばルグラン様が、もう一度あなたと真剣に話したいって言って聞かないの。もちろん断らないわよね?」

 ユフィリアはきゅっ、と唇を一文字に引き結ぶ。
 ルグランが今更なんだと言うのか。
 嫌がらせをするためにイザベラがルグランを焚き付けた……差し詰めそんなところだろう。

「あの黒騎士、そう、レオヴァルトとか言ったわね。彼は見かけによらず優男そうだから、思うところがあっても言い出せないでしょうけれど。なんなら、このわたくしからあの黒騎士に伝えてあげましょうか? ユフィリアがお別れしたがっているって」

 やはりイザベラはユフィリアに嫉妬している。
 人気者のルグランを手に入れたものの、ユフィリアが次に婚約したのは存外に顔が良く、聖女たちからの人気を急上昇させているレオヴァルト。
 《薄汚れた黒騎士》が穢れを祓い、見違えた風貌で現れた。更には聖騎士ルグランを凌ぐほど、レオヴァルトが周囲の聖女たちの黄色い声の的になっているのだ。


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