プレイボーイと恋の〝賭け〟引き
「全部、話したよ」
「うん」
「大好きだったことも、嫉妬してたことも、そんな自分が嫌だったことも、全部話した」
「そっか。ちゃんと言えたんだな。偉かったな」
「うん……和真さんの話も聞いてきた。彼が何を思ってたのか聞いてきたよ……」

 莉都花はそこで一度言葉に詰まる。

 和真の話は莉都花の心を深く抉るものだった。彼の気持ちを知って、強く胸が痛んだ。

 莉都花はその痛みを思い出し、強く顔をしかめる。

 そして、懺悔をするように、柊仁にそのことを語り出した。

「和真さん、私のこと想ってくれてたの……別れてからも好きだったって……祥子ちゃんへの気持ちも持ってたとは思うけど、でも、ちゃんと私のこと愛してくれてたっ。私、それに気づかなくて、逃げて、和真さんのこと傷つけてたっ。私のほうがきっとたくさん傷つけてたの……」

 最後のほうはもう堪えられなくて、ぼろぼろと涙をこぼしながら言葉にしていた。

 和真の前では必死に我慢していたものが、柊仁の前ではもう抑えられない。ごめんなさいの気持ちと共に、次から次に溢れ出す。

 そうして激しく泣きじゃくる莉都花を、柊仁は両腕でぎゅっと抱きしめ、莉都花の背中を何度もさすってくれていた。
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