【短編】眠り姫に口付けを。




女の子って、どうして“特別”とか“永遠”とか、

そんな訳の分からないモノをねだるのか。



僕には分からないし、分かりたいとも思わないね。



そういう自分の気持ちを押し付けるだけで僕の気持ちなんて考え無いじゃない?


苦手。そういう人種。



そして今日も僕は一人誰も来ないであろう社会科準備室で昼寝をする。

携帯はひたすら鳴り続けて煩いくらい。


でも僕は今、一人で居たい。


だからその鳴り続けて煩い携帯の息の根を止めてやった。


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