❁live your life❁
パーカーのポケットから携帯を出して視線を落とすと、はぁっと大きい溜息をついた
「どうしたの?」
頭を抱えた汐月を覗き込むと、少し困ったような笑顔で私の頭をくしゃくしゃと撫でた
「何でもない」
何でもないって言う割には、どこか淋しそう…
どう声を掛けたらいいのか迷った
「泳ぐか」
ポツリと呟いた汐月は羽織っていたパーカーを脱ぐと立ち上がり、少しだけ伸びをして私の手を取った