今日は我慢しない。
 唖然としていると、校舎の方から悲鳴が聞こえた。

 ハンターがまた誰かを見つけて確保したらしい。

 一階の教室の窓から、中で騒いでる人が見える。


 私が見つかるのも時間の問題。

 迷ってる暇はない!


 私は木に飛びついて登り始めた。

 グッと全身の力を使ってよじ登り、一つ目の太い枝にぶら下がる。

 そして懸垂の要領で上がり、足を反対側にかける。

 木登りとかあんまりやったことなかったけど、さすが私、今までの体づくりのおかげで大抵のことはできるみたい。

 女子力の低い体勢に引いたのか、カメラマンが「おぉ……」と声をもらしたけど、今はそんなの構ってられない。

 その先にあるクマになんとか触って、木の上から落とした。


「やった!」


 すぐさま木の上から飛び降りてクマを拾おうとした、次の瞬間。

 ダダダダ!と駆け寄ってくる足音がする。

 ハッと見ると、黒いサングラスに黒いスーツを着た男子が、昇降口からまっすぐにこちらに走ってきているところだった。


 ハンター!!


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