モテ王子とのルームシェア、お断りします
とりあえず、家までもうそんなに距離もないから早歩きで帰ろう。



妙な緊張感に襲われながら必死に足を動かす。



「スタスタ」



後ろからも同じように足音が。



後ろを振り向くと間違いない。



誰か…いる!



「きゃっ!」



人影を視界に捉えてしまい、恐怖で思わず声が出てしまう。



足が、動かない…!



怖くて私の体は固まってしまった。



誰かっ、誰か。



そう思っている最中にも人影は近づいてくる。
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