へなちょこリリーの惚れ薬
……なんだろう。
なにか納得できない。
「隣の国のお姫様に結婚迫られたって、聞きました」
「誰から聞いたの?」
「黒百合から」
そんなこともあったね、と笑う。
「どんな条件を出されても、好きな人がいるのに、他の女と結婚なんてできないよ。しかも国を差し出せと言われてもね」
「だから迷いの森を作ったの?」
ノア様の瞳が、ゆっくりと私を見た。
そうだよ、と笑う。
「私が頼んだ」
なにか納得できない。
「隣の国のお姫様に結婚迫られたって、聞きました」
「誰から聞いたの?」
「黒百合から」
そんなこともあったね、と笑う。
「どんな条件を出されても、好きな人がいるのに、他の女と結婚なんてできないよ。しかも国を差し出せと言われてもね」
「だから迷いの森を作ったの?」
ノア様の瞳が、ゆっくりと私を見た。
そうだよ、と笑う。
「私が頼んだ」