へなちょこリリーの惚れ薬
「こんな時間にうろついてたら、心配するだろ。親にバレないうちに帰るぞ」
「お兄さんいたっけ?」
「違うよリリー、シャーロットだよ」

トレニアの家では、シャーロットというデブ猫を飼っている。

その名前と、目の前の黒髪のオニーサンがどうしても繋がらず、
「はあ??」
と二人の顔を交互に見た。
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