キスで溺れる同居生活〜年下御曹司は再会した幼なじみを愛し尽くしたい〜
「あやくんすごいね!?」
「暇つぶしに会社始めてみたら、意外と上手くいったんだよね」
暇つぶしに会社始めたってすごいパワーワードだな??
御曹司どころか高校生で既に社長。
会わない間に私の弟がハイスペックになっている……!
「だから一人暮らししてんの。実家だと弟たちがうるさいし」
「弟がいるの!?」
「そ、双子なんだよ。二歳児が二人もいるから仕事に集中できなくて」
な、なるほど……そうだったんだ。
でも双子の弟なんて絶対かわいくない?
いつか会いたいな!
「だからつづ、俺のお世話してよ」
「お、お世話?」
「そう、要するに家政婦?」
か、家政婦! 私があやくんの?
「あ、どっちかというとメイドのがいいな」
「め、メイド……」
「つづ、住むとこないんでしょ? なら俺専用の世話係になってよ」
つまり、あやくんのお母さんがうちで住み込みの家政婦してくれたみたいに、私もあやくんちでお世話係やるってこと?
それは有難い提案なんだけど……
「いいの? 正直すごく有難いけど、迷惑じゃない?」
「俺も助かるんだからWin-Winでしょ?」
「そっか……ありがとう。よろしくお願いします!」
私はぺこっと頭を下げる。
「家事は一通りできるから任せて! 誠心誠意頑張ります!」
「それと、もう一つお願いがあるんだけど」
「何? なんでも言って!」
「一日一回必ずキスして」