心が解けていく
律くんの仕事の忙しさは復活してしまったけど。
そして律くんが私の家に泊まった時、帰り際に合鍵の話をしてくれていた。
あれから一回も会えていなくて、メッセージではまだ鍵は作れていないと送られてきている。
「半年に比べたらマシだな…」
連絡は大将を通してだった、あの半年間。
直接連絡を取れなかった日々に比べれば、声を聞けなくても律くんをそばに感じられるだけ、進展はしている。
今日も雑誌の取材で返信ができない律くん。
会社でも、部長と仕事しながら雑談はするようになったけど、それでも人恋しさは抜けなくて、仕事帰りに久遠に寄った。
「律のことやろうし、どうせ忙しいとか言って全然会えてないやろ」
「大将は、私より律くんの彼女に相応しいかもしれませんね…。その通りです」
「俺が律と手繋いでたら、気持ち悪いわ」