少女と過保護ーズ!!続
八雲side



「ありがとうございましたぁ~」



女店員の甲高い声を背に俺はケーキ屋を後にした。



やっと竜ちゃんや女たちから脱け出して、ケーキを買いに来た。


苺のショートケーキとチョコレートケーキを一個ずつ。


ハイネは1人じゃ食べない。


寒いからと、ハイネのためにホットココアを買えば、"八雲さんからどうぞ"と差し出してくるし。


肉まんを渡せば"半分こ"とソレを割って、差し出してくる。


"一緒"に食べたいらしい。



だから最近は、違うものを2個買っては"半分こ"する。



嬉しそうに笑うハイネが見たくて。



って、何考えてんだ俺はっ。



おもわず口元を押さえて、ニヤケるのを隠す。



5日ぶりか…。


随分会ってないように感じるな。


ピピピピピピ!!!!


バイクに乗れば、初期設定のままの着信が鳴る。


「チッ!!」


早く行きてえってのに。


"着信 桂"



ブチッッ!!



出ることなく切ってやった。


せっかく脱け出せたのに誰が出るか。



俺は今からハイネに会いに……



"不在着信 1件"


あ?



心臓が不自然に鳴った。
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