ヒュントヘン家の子犬姫~前世殿下の愛犬だった私ですが、なぜか今世で求愛されています~
王妃はそう言って笑った。シャルロットを正面から抱き上げてほおずりする。
シャルロットの頬が赤く火照ったころ、えへん!という侍女の咳払いで、王妃はバツが悪そうに眉を下げて苦く笑った。
「お勉強の続きをしなくてはね。もう少し……ここまで覚えたら、また一緒にお歌を歌いましょう。シャルロット」
「はい、お義母さま!」
シャルロットは、この義母のことを、とても好きだと思った。だから今、幸せだと思った。
そして、それにほっとしている自分から、そっと目を背けたのだった。
◆◆◆