ストーカー三昧・浪曲、小話、落語

狂歌、本歌取り

 えー、ところで(張り扇一擲!)…あ、いけね。大きな音立てちゃった。お眠りになっていた方、すいません。ご不快を催した気持ちよく分かります。何せ私が普段からストーカーどもにやられていることですから。そりゃもうあなた、真夜中の2時だろうが3時だろうが、真下の部屋からきゃつらに天井を棒で叩かれて、どうかすると私はもう殆ど一睡も出来ないんですから。これを実にもう23年…信じられないでしょうが本当ですよ。お陰で目を病み耳を病み(固く耳栓をして眠るので中耳炎、内耳炎となり耳がよく聞こえず、超寝不足ゆえから高血圧が極まって眼底に内出血を起こし、左目の視力が失われています)、心臓は不整脈を起こしと…これでよく生きてると思いますよ。へへへ。まあ自慢にゃあなりませんけどね。しかしこれに、つまりきゃつらに、お前はなぜ反撃しないのかと、お客様はそうお思いになるでしょうが、しかしこれが出来ないんですね。私が臆病だからとか云うんじゃなくって、そこには無体を極めた現代社会の格差というものがあるのです。まあ詳しくは先に演じました「講談・お力」や浪曲、小噺等をお思い出しになってください。そこで縷々述べさせて頂きました。そもそもですね、この現代社会の格差、無体を露呈させこれを指弾、糾弾することがわたくし三遊亭私(わたくし)の使命と、そう心得ているのです。
 えー、それで…張り扇をちょこっと(張り扇を軽く一擲)ポチョン。へへへ。あのう、ここでせっかくですから私の詠んだ本歌取りを一首ご披露させて頂きたく存じますよ。ようござんすか?では…
「あはれてふことこそうたて己が世にかかづらひ入る重しなりけれ」と云うのです。

             【老いたる小町・ネット上から拝借↓】
< 31 / 56 >

この作品をシェア

pagetop