初恋愛-ハツレンアイ-
一睡も出来ないまま、
ソファーでうつらうつらしていると、締め切ったカーテンの隙間から洩れる光で、朝を迎えた事が分かった。

虚ろな眼差しで、窓まで行くと、カーテンを勢いよく開けた。
眩しい光が目に飛び込んできて、一瞬眩暈を覚えたが、直ぐに窓の外の景色に目を奪われた。

窓を開けると、夕べから降り始めた雪が、一面の銀世界を作り上げていて、肌を刺すような寒さだが、晴れて澄んだ空気がより一層陽射しを強くし、雪に反射して、宝石を散りばめたような輝きを放っていて、本当に綺麗だった。

この癒される景色を見ても、独りの今はただ淋しさが募るばかりだった。

その時、握り締めていた携帯から、凛からのメールを知らせる音楽が流れ、急いで画面を開いた。

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