初恋愛-ハツレンアイ-
真っ赤な瞳が俺の罪悪感を掻き立てる…
胸が潰れそうに痛くなった。

矢萩は慌てて作り笑いをし

「先生、どうしたんですか?」

尋ねた声が微かに震えていた。
いたたまれなくなって、
気付いたら矢萩を抱きしめていた。

『キャッ』と小さな悲鳴を挙げ、固まる矢萩に

「ごめん…」

そう言って抱きしめた腕に力を込めた時、矢萩の
「…先生?苦し…」の声にハッとして、慌てて両手をパッと離した。

ヤバ!俺何してんだ…
口より先に体が勝手に動いてた…

健は、大きな溜め息をし、一人項垂れていると

戸惑いながら、でも心配そうに覗き込んで

「先生、大丈夫ですか?」って、
もう可愛い過ぎで理性ぶっ飛びそうな自分を何とか抑えて

「ごめんな、ちゃんと話しするつもりが、驚かせてしまって…
話し聞いてくれるかな。」

苦笑いして言うと、矢萩はコクリと頷いてくれた。
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