悪徳公爵の閨係~バツ5なのに童貞だなんて聞いてませんッ!~
 指先で摘ままれた方の乳首はそのまま人差し指と親指で摘ままれたままクリクリと捏ねられ、たまに引っ張られる。
 そして人差し指の腹が先端を擦り、また摘まむを繰り返された。

 左右違う愛撫を一度に与えられると、もう教えるどころではなくただただ私は甲高い声をあげながら快感に耐えるしか出来ない。

「あ、だめっ、やぁ……ん」
「ダメ? 痛いのか?」
「ちが、気持ち、い……からっ、だからぁ」
「ふむ、これが拒絶の言葉で『もっと』とねだるというやつか」

“なんでそんなことは知ってるのよ!?”

 しかしあながち間違いではないので訂正することも出来ず、そして私が訂正しないことに嬉しそうな笑顔をしたルミール様は胸への愛撫を続行した。
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