初恋は苦くて甘いカフェオレの味
目を凝らして少し近づくと、どこかで見たことあるようなシルエットが浮かぶ。
近づくにつれて、街灯の灯りで照らされたその人が、誰かわかった。
「及川くん」
汗を拭って、及川くんが振り返る。
さらさらとした黒い髪が、風で少し揺れている。
「こんな暗い中で、何してんの?」
「……バスケ。見てわかんだろ」
「…あ、はい…」
わかりきったこと、いちいち聞くなってことね…。
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