クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
「ダ、ダメじゃないけど……でも……」


「僕は……詩穂さんと2人だけで会いたい」


航輔君の曇りない真っ直ぐな視線に、身体中がギュッと引き締まり、息が苦しくなる。
優しくて癒しをくれる航輔君が、いつもより何倍も男性らしく感じられるのはなぜだろう?


「……」


「ご、ごめんなさい!」


「えっ?」


どうして謝るの?
どうして泣きそうな顔をするの?


「僕……僕は……」


「航輔……君?」


「僕は、ずっと詩穂さんのことを見てました。いつだってあなたのことを」


「……え……っ」


私を……見ている?
それって……どういう……


「好きです! 僕は詩穂さんが好きなんです。ずっとずっと好きでした。仕事してる時、詩穂さんと一緒にいるだけで嬉しくて、楽しくて。話したり、笑ったり、毎日本当に幸せで……」
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