クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
「美味しい! 詩穂のチャーハン最高だよね」


こう言われると正直嬉しいし、瑠香の訪問を心から断れない自分がいる。


「彼氏できたんでしょ? 早く帰らなくて大丈夫?」


こんなふうに言って気づいてくれる相手ではないって、充分わかってはいるけれど……


「大丈夫だよ。彼氏にはまた後で連絡するから」


「そっか……」


やっぱり帰る気配はない。


「今度彼氏とハピプレ行くの~。10個目のニケストーン、今度こそ見つけるからね!」


「あっ、うん。見つかるといいね」


なぜ最後の1個が見つからないのだろう。
だけど、瑠香は彼氏と一緒だから、見つからないことなど関係なく楽しいはず。
私にはもうずっと彼氏がいない。
高校の時にできた彼氏が最初で最後。


「詩穂も早く彼氏作ればいいのに。デート楽しいよ」


「……だよね。でも、特に望んでないから」
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