クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
小さな子どもからご年配の方まで、幅広い年齢層のお客様がいて、みんなが笑顔なのがとても嬉しい。


少し先に視線を向けると、ゲートで待ち構えている「ガイド」達の姿が見える。
ホテルマンのような衣装がキリッとしてすごくカッコ良い。


こういう衣装の管理をしているのが瑠香の仕事。何万という衣装の管理はコンピューターと人間の手で行われているけれど、やはりとても大変な仕事だと思う。
だけど、「たくさん種類があって、衣装を見ているだけで楽しい」と瑠香は言っていた。その気持ちは、私にもとてもよく理解できる。


ゲートをくぐり抜け中に入ると、ニケや、キャラクター達がお出向かえしてくれ、ハイタッチした。可愛く動くキャラクターに心から癒され、この瞬間が昔からたまらなく好きだ。


「拓弥さんは……」


今日は寄るところがあるからと、現地集合になっていた。1人、先に待ち合わせ場所に到着したけれど、まだ来ていないようだ。
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