まがりかどは、秋の色
「尚、見て珍しい、葉っぱがついたままのにんじんが売ってる!」

「ほんとだ、珍しい。オムレツにしたいね」

「これ、お互いに一本ずつ買って、明日の朝ごはんはオムレツにしない?」

「する!」


にんじんの葉っぱたっぷりのオムレツを、お互いに写真で送り合う。


『おはよう!オムレツ食べたよ〜!』

『おはよう。オムレツ作りました、焦げました』


尚から来た写真があんまりにもひどい出来で、爆笑してしまった。


真っ黒の炭と、フライパンに張りついた焦げ。無惨。


まあ、わたしも人のことは言えない。


にんじんの葉っぱのオムレツを作るなんて初めて。

お話に出てくるようにうまくいかなくても、食べてみたいなって小さい頃から思っていた。いわば、憧れの料理の一つ。


楽しみすぎたものだから、買ったにんじんについていた葉っぱを全部入れた。味がよくなるように、卵もその分増やした。


当然、にんじんの葉っぱ入りオムレツが大量にできてしまって、ちょうど余っている。


『いっぱい作ったのでお裾分けします。お昼あいてる?』


すぐさま『あいてる』と返事が来た。タッパーに山盛り詰めて持って行った。
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