ベランダ越しに花束を


「だって、許してくれるなんて思ってなかったから…」

美沙はぽかんとした様子で言う。

私は「ほら行くよ」と言いそそくさと歩き出した。

「え、ちょっと待って」

後ろから追いかけてくる足音が聞こえると、私は走り出す。

「待ってよ、ねぇ、舞花ちゃんー!」

「やだねー」

私たちは冬の淡い空の下を駆けた。
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