きっとそれは幸せな夢だった
『はいおまたせー、バーガーセットね。』

「あっ、ありがとうございます。」

『いっつも絶対ひとりで来る亮介が女の子連れてくる日がくるなんてなあ。名前、聞いてもいい?』

「あ、えと、橋本咲良、です、」

『咲良ちゃんかーー。似合ってるね、親御さんはナイスセンスだ。』


店の雰囲気とは少し似合わないくらい

陽気な店主さんに驚きながら

私は控えめにお礼を言った。
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