DOLL 人形達の物語
【―あんたは所詮、人間だ…ってね】
旭兎が言った言葉が頭からずっと離れない。
その言葉を思い出すと胸が痛い。
昔同じことを言われたから
早く何も考えなくなりたいのか
早歩きでこの病院内にある自室に戻る。
「…っ」
【沙野―――】
ドクンッ!
頭の中で声がする――――――
その声に心臓が跳ね上がる
「――はぁはぁ…っ……」
【お前は所詮、人間なんだよ――――――】
旭兎の言葉ではない。
懐かしい人の声だった。
昔私がまだ幼かった頃に
初めてDOLLと出会った彼の声だ。