追憶の愛情~想い出せない貴方へ~
私が仏壇の前に座ると
啓君の両親の写真が飾られていた。
…啓君のお父さんとお母さんとは
1度も会った事はない。
私が写真を見つめながら
お線香を立てて手を合わせていれば
「…父さんも母さんも仲良しだったからな。
俺が小学生になるまでは幸せだったけど…
母さんが病気で死んでから父さんはおかしくなって…犯罪に手を染めて、
行く宛もなく柏木組に拾われたんだよ」
啓君は私の傍に座ると
写真を見つめながら口にした。