白雪姫は寵愛されている【完】
今日、会ってすぐに昨日の事を謝ったけど、笑顔で許してくれた。
勿論、朱雀の皆さんも…。
美琴さんは今日お休みらしい。
何故か分からない。
ただ連絡が付かないらしい。
「─────────…総長!!」
誰かがそう叫びながら入ってきた。
吃驚して仁くんの袖を掴む。
「おい、後で…」
「玄武が!!」
玄武。それは昨日会ったピンク髪の人が着ていた特攻服に書いてあった族の名前だ。
「全員病院送りになったって…!」
…っ、え?
冷たい空気が流れる。
ピリッとした感覚。
「何があった?」
難波先輩が眉をひそめ低い声を出す。
「麒麟が…居たらしいんです。先回りされてたらしくてやられたって…、」
「元々麒麟に喧嘩を売るわけではなかったはずですが…アイツ、まさか先走ったと?」
「あ…えっと…、」
昴くんは大きな溜息を吐いた。
舌打ちした後で小さく「馬鹿猿が…、」と言った。
「玄武ってそんな弱くなかったっすよね?」
颯太くんは首を傾げる。
「ええ。その通りです。…まあ、どうせ馬鹿猿が、ホイホイ麒麟の挑発に乗った所でしょう」
「…あいつ等ならあり得る話だ」
「だから玄武は辞めとけって言ったんだよ俺は。あーめんどくせー」
昴くんと仁くん。そして難波先輩は大きく溜息を吐いた。