白雪姫は寵愛されている【完】
バシャンッ!!
大きな音が響いた。
「………ッッ、?」
痛くない…?
痛いと思って目を瞑っていた。
でも全然痛くない。
「…っ、じ、じんく…、?」
私を抱きしめてくれる仁くんが居た。
池に落ちた私と仁くん。
思ったよりも衝撃が無かったのは、仁くんが守ってくれたから。
「っ…怪我は!?」
「あ、ありません…」
その言葉にホッとする仁くん。
仁くんは…私を助ける為にまた…、身を挺して助けてくれるんですね。
胸がきゅっとなった。
「…ち、ゆき…!?」
吃驚してる。
それは私が抱き着いたからだと思う。
「どこか痛む─────、」
やっぱり私は、
あなたの事が、
「好き」
心から好きです。