喜劇・魔切の渡し
キングギドラ猛男の登場
良夫「ダーメだ。愛してるからこそ行かせないの!まったく、こんな夜に人の家に上がり込んで、大声で好きなことのたくってよ……そんな無茶で勝手な奴には、例え相手が誰であっても、お父さんが一歩も引かないことはお前もよく知っているだろ?ダメだ。はい、終わり……ああ、ビール飲みてえ……やっと願いが叶うよ(冷蔵庫からビールを取り出し栓を開けようとする)」
和子「あ、待って、お父さん。またゴジラ……じゃなくって、こんどはキングギドラが来たような気がする(そう云って表の路地奥の方に顔を向ける)」
良夫「なにぃ?キングギドラあ?……」
M(ジャーンという効果音)
路地の奥に猛男が登場し吼える。
猛男「ウォオォォーッ!てやんでえ、矢でも鉄砲でも持って来い!なんでえ、こんな腐れ横丁、俺がみんなぶっ壊したろうか?!(そう喚いたあと〝ゴジラ接近中の効果音〟と共に和子の自宅前、畢竟猛男の自宅前まで来てまた吼える)ウォオォォーッ!誰か出て来いっ!」
為子「あらま、猛男のオヤジだよ。(和子に)お前ほんとに凄いねえ。超常能力でもあるのかい?この人、ゴジラの時も当てたし……」
和子「いいえ、どう致しまして。この劇のプロット役をやってるだけよ(為子ズッコケる)」
金子「ゴジラって誰よ。プロットって何よ……ねえ良夫さん、無茶で勝手な奴には引かないんでしょ?だったら、誰だか知らないけどさ、表の無茶な酔っ払いをかましてやってよ。ほら……」
良夫「(真っ青になって頭を振る)ぶるるる。ダメだ、あの猛男だけは……」
【キングギドラ(?)猛男のイメージ。from pixabay, by Olli_Kutsas】
和子「あ、待って、お父さん。またゴジラ……じゃなくって、こんどはキングギドラが来たような気がする(そう云って表の路地奥の方に顔を向ける)」
良夫「なにぃ?キングギドラあ?……」
M(ジャーンという効果音)
路地の奥に猛男が登場し吼える。
猛男「ウォオォォーッ!てやんでえ、矢でも鉄砲でも持って来い!なんでえ、こんな腐れ横丁、俺がみんなぶっ壊したろうか?!(そう喚いたあと〝ゴジラ接近中の効果音〟と共に和子の自宅前、畢竟猛男の自宅前まで来てまた吼える)ウォオォォーッ!誰か出て来いっ!」
為子「あらま、猛男のオヤジだよ。(和子に)お前ほんとに凄いねえ。超常能力でもあるのかい?この人、ゴジラの時も当てたし……」
和子「いいえ、どう致しまして。この劇のプロット役をやってるだけよ(為子ズッコケる)」
金子「ゴジラって誰よ。プロットって何よ……ねえ良夫さん、無茶で勝手な奴には引かないんでしょ?だったら、誰だか知らないけどさ、表の無茶な酔っ払いをかましてやってよ。ほら……」
良夫「(真っ青になって頭を振る)ぶるるる。ダメだ、あの猛男だけは……」
【キングギドラ(?)猛男のイメージ。from pixabay, by Olli_Kutsas】