異世界召喚された聖女(仮)と3つのカタチ
星来の体が白く光った。
光は天空に放たれ、小さな宝石のようなキラキラした雪のようにゆっくりと降り注ぐ。



『よう、試練を達成し力を得たのう。』

「ジャンヌ様…試練?」

『そうじゃ。聖女とは穢《けが》れなき純真な心を持つ者ぞ。星来はその者が言う通り、自分ができる事をと行動する勇敢《ゆうかん》さもまた、純真だからだと妾《わらわ》は思うのじゃ』

ジャンヌ様がいうその者とはレイヴンのことだ。
レイヴンを見つめながら話す、ジャンヌ様。

『そして星来だけではない、純真な優しい心で星来を聖女として導いたお主《ぬし》の力あってこそじゃ』

「僕なんかが星来の役に立つなら…こんな嬉しいことはありません」

『うむ』


「私はどんな力を得たんですか?」

『治癒の力じゃ。』

「治癒?」

『聖女の祈りで怪我や病気も治す力でのう。生き物が持つ自己治癒力を高めたり、再生し蘇る力。だだし死者には効果はないぞぇ』


「それじゃあ…!」

『うむ。村人は回復しておるよ。じゃが一時的にすぎん。まだ試練は残っておる』

安堵した星来。

『そうそう、星来よ。あの奇っ怪な液体は引き続き作り、多くのモノに渡すがよい。それがいつか星来自身の助けになるぞよ。』

奇っ怪な液体とはフレッシュジュースやミックスジュースのことだろう。


ジャンヌ様はそうして、水晶のペンダントに戻って行った。

「あ、またすぐ消えちゃった。でも村の人達が助かるって良かったね」

「うん。星来が助けたんだね、凄いよ」


「そんな事ないって。それにしてもキラキラした雪みたいで綺麗…」

星来は空から降る、光を眺めた

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