月の雫 ~愛してくれる貴方へ~
「…若、申し訳ありません。
佐原を落ち着かせる為に、
私が月様を連れ来ました」
川添さんが静かに言うと
「ルナに無理させるなといつも言っているだろう。いくら佐原の為とはいえルナにまで何かあったらどうするんだ」
響さんはかなり怒った顔付きをしていた為
「…響さん、私は大丈夫ですから。
柚月さんを救えたなら私はどうなっても…」
私がそう言い掛けた時
急に横抱きに抱えられ
響さんは部屋を出たかと思えば
黙ったまま廊下を歩き進め外に出た。