シリアル・ホラー
◆ ◆ ◆
「ぼお~くはぁ~、なぁ~んにも、してなぁ~いよぉ~」
のそのそと歩きながら、丸夫くんはのんびりとそう言った。帰り道、先を歩く丸尾くんを見つけて、私とまりちゃんで黒沢先生のことを聞いてみた。
「でも、あの手って……」
「うう~ん、どうしてだろぉ~ねぇ~」
丸夫くんはランドセルから取り出したやきそばパンを食べている。丸夫くんのランドセルには学用品は一切入っておらず、お菓子やパンなどの食べ物がいつもぎっしり詰まっているんだ。
「別にいいじゃん。ね、丸夫くんのファンクラブができたのって知ってる?」
「ええ~っ? ぼぉ~くのファ~ンク~ラブう~?」
丸夫くんは口のまわりにやきそばパンのソースをつけたまま、嬉しそうに目を細めた。その顔はいつも通り、どこまでも間抜けで、のろまに見える。だけど今の私には、それが血の凍るような気持ち悪いなバケモノの笑顔にしか見えなかった。
「うん! 和志くんたちもみんな入ったんだよ。ねぇ丸夫くん、アタシ、丸夫くんのためなら何でもするよ?」
まりちゃんがうっとりとした表情で丸夫くんの腕にすがりつく。その首のつなぎ目からは、うっすらと透明な液体が滲み出ているような気がした。
「うう~ん、うれしいなぁ~。じゃあさぁ……みんなで『ぼくのすきなかたち』になろうよぉ~」
「ぼお~くはぁ~、なぁ~んにも、してなぁ~いよぉ~」
のそのそと歩きながら、丸夫くんはのんびりとそう言った。帰り道、先を歩く丸尾くんを見つけて、私とまりちゃんで黒沢先生のことを聞いてみた。
「でも、あの手って……」
「うう~ん、どうしてだろぉ~ねぇ~」
丸夫くんはランドセルから取り出したやきそばパンを食べている。丸夫くんのランドセルには学用品は一切入っておらず、お菓子やパンなどの食べ物がいつもぎっしり詰まっているんだ。
「別にいいじゃん。ね、丸夫くんのファンクラブができたのって知ってる?」
「ええ~っ? ぼぉ~くのファ~ンク~ラブう~?」
丸夫くんは口のまわりにやきそばパンのソースをつけたまま、嬉しそうに目を細めた。その顔はいつも通り、どこまでも間抜けで、のろまに見える。だけど今の私には、それが血の凍るような気持ち悪いなバケモノの笑顔にしか見えなかった。
「うん! 和志くんたちもみんな入ったんだよ。ねぇ丸夫くん、アタシ、丸夫くんのためなら何でもするよ?」
まりちゃんがうっとりとした表情で丸夫くんの腕にすがりつく。その首のつなぎ目からは、うっすらと透明な液体が滲み出ているような気がした。
「うう~ん、うれしいなぁ~。じゃあさぁ……みんなで『ぼくのすきなかたち』になろうよぉ~」