ふたりが双子である理由
背中に腕をまわすと、涼くんは抱きしめる力を強くして。
「むりとか言ってごめん」
「……ううん」
「全然むりじゃないから」
「うん」
「好きだよ。ずっと」
じんわりと涙を誘う言葉。待ち焦がれていて、うれしい。
これ以上にほしいものはないってくらいわたしを喜ばせる。
なのに、くすっと笑いたくなったのはどうしてだろう。
ずっと好き、じゃなくて。
好きだよずっと、なんだね。
それからわたしたちは空白の時間を埋めるように抱きあって。公道であることを途端に思い出し、我に返って離れた。