もう一度
佐竹くん、いまでも間に合う?本当の気持ちを伝えたいよ。

「なんでそんなこと聞くの……」

「ごめん、私、行かなきゃ。」

マシンガントークの始まりそうなゆずの言葉を遮るように言葉を残し、教室を出た。

佐竹くん、帰ったかな?けど今日はきっと図書室にいるはず。

こんなときにきづくなんて、遅いよ!

私は、告白されたときから、助けてくれたときから、ずっと、佐竹くんを、佐竹くんがくれた「好き」と同じくらい、佐竹くんのことが好き。

佐竹くん、行かないで。この気持ち、伝えさて………!!!

神様、もう一度、私にチャンスをください!

もう一度、本当の気持ちを伝えたい。

あなたへ、もう一度。
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