チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~

2009年、深夜の歌舞伎町に忽然と白く光る球体が現れた。


その球体から次々と飛び出して来る4人の姿を、不思議そうな顔で振り返って見る通行人。


「いやあ~なんか懐かしいな♪
今度こそ間違いなく2009年だ♪」



と、その時シチローの
ポケットからケータイの着信音が鳴り響いた。



電話の相手は凪である。


「もしもし♪」



『シチロー?
あの…ごめんなさい……タイムトンネルの時間と場所を連絡しようとしたら、例によってメルモさんが先走りしちゃって……4人ともちゃんと帰れたかしら?』


「うん♪大丈夫だよ凪♪今度は間違いなく2009年みたいだよ♪」



その答えを聞いて、電話の向こうの凪はほっと胸を撫で下ろした。


『そう…よかったわ♪
一応、最初にタイムトンネルを出現させたあの日の午前2時に設定してある筈だから♪』






「え・・・・?
午前2時・・・・?」




それまで笑顔で話していたシチローの顔が、突然曇り出した。



『どうしたの…シチロー?何か問題でも?』









「ヤバイ!
ひろき!逃げるぞっ!」


シチローが急に慌て出したその理由は、その後すぐに解った。














「テメエら!こんな所にいやがったかぁぁ~っ!二人共スマキにして東京湾に浮かべてやるからなあぁぁぁぁ~~~!」


通行人を掻き分けて、鬼のような表情でシチロー達の方に向かって走って来るのは、最初にシチロー達がタイムトンネルで未来へと旅立つ間際まで散々に追いかけて来たあのヤクザであった!


「キャア~~!なんでまだあんなのがいるのよ~~!」


「凪~~!
お願いだからまたタイムトンネル出してくれぇぇぇぇ~~っ!」





本当に…どの時代へ行っても、人騒がせな連中である。







おしまい♪


< 210 / 211 >

この作品をシェア

pagetop