熱の城

「自信、か……」


 タイガーは、一口焼き物の器に口をつけてから、少し首を傾げた。……そして、思い出したように笑い出す。


「俺じつは、もともと企画をやりたくて、営業部に配属されて一年目の時、全然やる気がなくて、売り上げ最下位だったんだよな……」

「えっ?」


 最下位!? 今現在、会社の売り上げの背負っていると言われている、鈴木主任が?


「意外?」

「……はい」

「そうだな、何言われても企画がしたいの一点張りで、遠野さんや加藤さんに迷惑かけたっけ……」


 楽しそうに笑うタイガーを、わたしは呆然と見つめた。それって、加藤企画部長と遠野営業部長のことだよね?


「でも、伊達さんと話して、ガラッっと変われたんだ」


 えぇっ!?

 伊達って……!!??


「……伊達って、社長のことですか?」



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