神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜
俺は恥ずかしながら、シルナほど、卒業した生徒の顔と名前を覚えていない。
現在在学している生徒に関しても、3〜6年生くらいになれば、ほぼ全員覚えているのだが。
まだ入学したばかりの1〜2年生の顔と名前は、まだまだ全員覚えきれていない。
その点、シルナは立派である。
シルナはなんと、イーニシュフェルト魔導学院に入学した全ての生徒の顔と名前を覚えている。
しかも、その生徒の出身地や、どんな魔法が得意だったかなど、詳細な情報まで記憶している。
在学中の生徒はもちろん、その生徒が卒業した後も、シルナが生徒を忘れることは決してない。
これまで卒業していった全ての生徒のことを、シルナは覚えているのである。
これは素直に凄いと思う。
常日頃、シルナをパンダと呼んで悪態をついているイレースでさえ、このシルナの記憶力「だけは」高く評価しているほどだ。
それでいて、週末に提出しなければならない書類の存在とかは、すーぐ忘れるから。
脳みそのリソースおかしいだろ。
…で、話を戻すとして。
このラミーネという女子生徒のことは、俺も覚えている。
と言うか、今名前を見て思い出した。
先程言った通り、10年近く前に卒業した、イーニシュフェルト魔導学院の卒業生の一人なのだが。
「この子…確か、回復魔法が得意だったんだよな」
「そうなんだよ!1年生の時から才能あったもんね〜」
ラミーネは優秀な生徒の一人だったが、その中でも回復魔法が得意だった。
イーニシュフェルト魔導学院に入学したばかりの頃から、彼女の回復魔法の才能は際立っていた。
あの頃はまだ天音がいなかったから、回復魔法の担当教員はシルナだった。
シルナはどの生徒のことも気にかけていたが、回復魔法を得意とするラミーネには、特別目をかけていた。
ラミーネはとても優秀な生徒で、学習意欲も高かった。
回復魔法について、もっと専門的な知識を貪欲に求める彼女に、シルナが特別授業を行うこともしばしばだった。
学習意欲の高い生徒というのは、教師にとって嬉しいものだ。
そんな彼女は卒業前、シルナに相談を持ちかけてきたそうだ。
何の相談かというと、卒業後の進路について。
今も昔も、イーニシュフェルト魔導学院の卒業生は、そのほとんどが聖魔騎士団魔導部隊に入隊する。
だから、優秀なラミーネも聖魔騎士団に入隊すれば、医療魔導師として重宝されたことだろう。
しかし彼女は、聖魔騎士団ではなく、一般の総合病院に就職したい、とシルナに相談したのである。
曰く、自分の回復魔法をより実践的な場で役立てたいのだと。
回復魔法で、病気や怪我をした人を助けてあげたいのだ…と。
シルナは、そんなラミーネの志を尊重し。
持ち前の顔の広さと人脈を利用し、ラミーネを必要としてくれる病院を探した。
結果、ラミーネは卒業と同時に、王都にある国立病院に就職した。
そしてそこで、回復魔法を使って多くの病人や怪我人を癒やしているそうだ。
今では病院の中に、ラミーネが中心となって、回復魔法専門の診療科を創設したのだとか。
という話を、卒業後、ラミーネがシルナに送ってくれた手紙に書いてあった。
卒業生が活躍しているのを聞くと、教師としては嬉しいよなぁ。
…で、話を戻すとして。
「ラミーネが書いたのか…この本」
「うん!国立病院での臨床経験をもとにして書いたんだって」
「へぇ…」
「書き上がったばかりのこの本を、私に送ってくれたんだ」
ほう。それは良かったな。
気持ち悪いくらいシルナが喜んでるワケだよ。
現在在学している生徒に関しても、3〜6年生くらいになれば、ほぼ全員覚えているのだが。
まだ入学したばかりの1〜2年生の顔と名前は、まだまだ全員覚えきれていない。
その点、シルナは立派である。
シルナはなんと、イーニシュフェルト魔導学院に入学した全ての生徒の顔と名前を覚えている。
しかも、その生徒の出身地や、どんな魔法が得意だったかなど、詳細な情報まで記憶している。
在学中の生徒はもちろん、その生徒が卒業した後も、シルナが生徒を忘れることは決してない。
これまで卒業していった全ての生徒のことを、シルナは覚えているのである。
これは素直に凄いと思う。
常日頃、シルナをパンダと呼んで悪態をついているイレースでさえ、このシルナの記憶力「だけは」高く評価しているほどだ。
それでいて、週末に提出しなければならない書類の存在とかは、すーぐ忘れるから。
脳みそのリソースおかしいだろ。
…で、話を戻すとして。
このラミーネという女子生徒のことは、俺も覚えている。
と言うか、今名前を見て思い出した。
先程言った通り、10年近く前に卒業した、イーニシュフェルト魔導学院の卒業生の一人なのだが。
「この子…確か、回復魔法が得意だったんだよな」
「そうなんだよ!1年生の時から才能あったもんね〜」
ラミーネは優秀な生徒の一人だったが、その中でも回復魔法が得意だった。
イーニシュフェルト魔導学院に入学したばかりの頃から、彼女の回復魔法の才能は際立っていた。
あの頃はまだ天音がいなかったから、回復魔法の担当教員はシルナだった。
シルナはどの生徒のことも気にかけていたが、回復魔法を得意とするラミーネには、特別目をかけていた。
ラミーネはとても優秀な生徒で、学習意欲も高かった。
回復魔法について、もっと専門的な知識を貪欲に求める彼女に、シルナが特別授業を行うこともしばしばだった。
学習意欲の高い生徒というのは、教師にとって嬉しいものだ。
そんな彼女は卒業前、シルナに相談を持ちかけてきたそうだ。
何の相談かというと、卒業後の進路について。
今も昔も、イーニシュフェルト魔導学院の卒業生は、そのほとんどが聖魔騎士団魔導部隊に入隊する。
だから、優秀なラミーネも聖魔騎士団に入隊すれば、医療魔導師として重宝されたことだろう。
しかし彼女は、聖魔騎士団ではなく、一般の総合病院に就職したい、とシルナに相談したのである。
曰く、自分の回復魔法をより実践的な場で役立てたいのだと。
回復魔法で、病気や怪我をした人を助けてあげたいのだ…と。
シルナは、そんなラミーネの志を尊重し。
持ち前の顔の広さと人脈を利用し、ラミーネを必要としてくれる病院を探した。
結果、ラミーネは卒業と同時に、王都にある国立病院に就職した。
そしてそこで、回復魔法を使って多くの病人や怪我人を癒やしているそうだ。
今では病院の中に、ラミーネが中心となって、回復魔法専門の診療科を創設したのだとか。
という話を、卒業後、ラミーネがシルナに送ってくれた手紙に書いてあった。
卒業生が活躍しているのを聞くと、教師としては嬉しいよなぁ。
…で、話を戻すとして。
「ラミーネが書いたのか…この本」
「うん!国立病院での臨床経験をもとにして書いたんだって」
「へぇ…」
「書き上がったばかりのこの本を、私に送ってくれたんだ」
ほう。それは良かったな。
気持ち悪いくらいシルナが喜んでるワケだよ。