尚美~最後のレディース
「ごちそうさまでしたー」
「…どういたしまして」
満腹で笑顔全開で真弓がそう言い、英二はしょんぼりしながらレジの前で財布を出した。
「あ、尚美。
お前、押し掛け分かる?」
焼き肉屋を出てRZにまたがると、和也が聞いてきた。
「押しがけ?」
「RZってスターター付いてないから、止まってる時に急に警察来た時とか、エンストした時にパニクるだろ」
「うん、不便」
「ちょっと降りな」
言われるがまま単車を降りると、和也はRZの左側に立ち、スタンドを外してキーボックスをONにした。