尚美~最後のレディース
「…悠里は戦う為だけに、
狐道の特攻服を羽織ったの?」
「…ああ」
「走りたいとは思わないの?」
「…走りたかったよ。
でも、今は違う。
玲奈をケツに乗せて、100キロ出そうが120キロ出そうが、
ただ…この街の風が息苦しいだけ…」
「……。」
その時、
少し離れた所から、麗子さんの怒鳴り声が聞こえてきた。
「尚美ー!
ボサッとしてないでさっさと決めろや!」
「……。」
次の瞬間、悠里は私を突き飛ばし、起き上がった。
「お喋りはおしまいだよ。
続きやるぜ、尚美」
「……。」