華の咲きかた







しばらくすると、



京介は後ろに二台の単車を引き連れ、

私達の前に姿を現した。






拓真が兄貴の単車、

そしてリンが、真也さんの単車に乗っていた。







「あんたら大丈夫かよ〜。

ちゃんと運転できんの?」



「俺は大丈夫っすよ〜。

リンはまだ下手だけど」








二人を冷やかす綾と一緒に笑っていると、


京介がエンジンをかけたままのFXから降り、黙って私に近づいてきた。









「…来て」








京介は、私の腕を掴んだ。








「ちょ…ちょっと京介…」









少し離れた所でマドカさん達と一緒に居た優香をチラッと横目で見ると、


優香は私達に背中を向けていた。









「ど…どこ行くんだよ‥‥

流し始まるよ」



「……。」








京介は無言のままFXの後ろに私を乗せ、

走り出した。









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