90'sシリーズ/外伝
あっという間の出来事だった。
ドクドクと心音を早めながら息を殺していると、やがてユダヤの奴らは住処から出て行き、車のエンジンがかかって急発進する音が聞こえた。
「クソッ…」
その音を聞くと同時に、ブラッドは立ち上がって階段を駆け下り、マックス達の元へ向かった。
『……ハァ……ハァ……ハァ……ハァ…』
呼吸が苦しい。
心臓も破裂しそうなくらい、暴れている。
『………』
胸に手を当てながらゆっくりと立ち上がり、私もブラッドに続き下へ降りた。
「来るな!!」
『!!』